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◆本筋 正真正銘のものを称して本筋という ◆二番物 偽物贋作の事。 ◆通り物 偽物贋作たりとも、正真正銘のものとして通用し得るものをいう。 ◆生ぶき品 最初表装したる儘のものにして、毫も其後に於て人工を加えざるものの事なり。 ◆付け時代 故意に薬品又は色料にて古びたる様に色を付け時代を古く見せたるもの ◆跡落款 これは極めて拙劣なる仕方にて、特に依嘱して別人に書かしめ、面 して之に他の大家の落款を書き入れたるもの、或は又無落款の書が某大家の筆跡に似たりと思惟し、之に某大家の落款を書き加えたるものの事なり ◆為書き 落款の処にて某「氏の為云々」と書き加えるものをいう。 ◆ガラ 表装のみにて中の書又は書を取り去りたるものの事。 ◆ガラばめ これはガラの中へ、別の書又は書をはめ込みたるものにて、又「古巣ばめ」とも称す。 ◆スッキリして居る 色白く、キズ、汚れ、シミ等のなき完全無欠のものの事。煤け、汚れ、シミ等ありしが為に、洗滌したるもの。 ◆イタミ 裂け、朽ち、虫喰い等損傷のあるものの事。 ◆荒れ 絹面又は紙面が、一体に何となく、荒れ損じて、汚く見えるもの。 ◆シミ 雨にあたるか又は湿気に触れてシミを生じたものの事。 ◆白銹 軸物を永く仕舞い置く時に、絹の表に白き黴を生ぜし事をいう。 ◆折れ 一体表装したるものは、折り又はかさむものにあらざれば、折れ目のあるべき理なし、然るに偶々折れ目を生ずる事あり。乃ちそれを折れ目と呼ぶなり。 ◆疲れ 表装古く巻舒頻繁なりしが為に、数え切れぬ程の小皺を生じ、手触りグニャつくをいう。 ◆浮き 表装中に、恰も掌中に豆を生じたる如く所々に糊のはぐれを生じ、ブクブクする所ある事。 ◆色黒し 絹又は紙の面が塵埃又は煙の為鼠色、灰色茶色等になりたるをいう。 ◆形よし 幅狭く、小じんまりとしたるものにて、半折物に多し。 ◆長條幅 軸の中身が、普通の寸法に比し、長きものの事、志那人の書きし物、又は志那幅の仕立直しに多し。 ◆あんどん これは前者に反し、中身が通常のものより少し短き物をいう。 |
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